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国が公共交通の「快適性・安心性評価指標」の2011年度版を公表

2013年3月29日 8:14 PM

国交省は2004年3月に公共交通機関の快適性・安心性向上の取り組みを促進するための方策の一つとして、快適性・安心性評価指標(ICE Index of Comfortable and Easeful publictransportation)を提案しました。その2011年版の結果が公表されました(2013年3月28日発表)。

公共交通の「快適性・安心性評価指標」について(首都圏、近畿圏)
http://www.mlit.go.jp/report/press/sogo09_hh_000062.html

指標は、おおきく次の4つの大項目と小項目に分類されています。
・「やさしく利用できる」指標
 【鉄道】ピーク時車両混雑率
 【鉄道】段差解消率(段差のバリアフリー化率)
 【バス】ノンステップバス導入率
・「気持よく利用できる」指標
 【鉄道】車内快適指標(前自動制御機能を有する冷暖房装置設置車両率)
・「わかりやすく利用できる」指標
 【鉄道】ホームでの情報のわかりやすさ(ホームLED設置率)
 【鉄道】駅構内での情報のわかりやすさ(駅構内LED等設置率)
 【鉄道】車内での情報のわかりやすさ(車内LED等設置率)
・「安心して利用できる」指標
 【鉄道】駅員への連絡のしやすさ
 【鉄道】車内での連絡のしやすさ(車内インターホン設置率)

資料を一見すると、だいたいの指標が向上しているようです。
取り組みの進捗を数値で示すのはとてもいいことだと思います。
でも欲を言えば、もっと指標の内容をブラッシュアップしていってもいいのかな、と感じます。これだけの指標でほんとうに利用者にとって快適、安全の太鼓判が押せるか、というとまだまだ抜けている視点があるような気がします。もっと利用者の声を聞いて、これらの評価制度に反映させれば政策の効果もアップするのではと思うのですが……。みなさんどう思われますか?

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執筆者

風岡宗人(NPO法人 環境市民 コーディネーター)


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