ヨーロッパのコミュニティサイクルいろいろ
パリの自転車政策というと、何と言ってもコミュニティサイクル「ヴェリブ」が有名だ。
しかし、既に多くの記事が書かれているし、ロンドンのコミュニティサイクルについては既に書いたので、ここでは書かない。
替わりといってはなんだが、私が見たヨーロッパ各地のコミュニティサイクルを紹介する。
パリでの成功ですっかり世界的に有名になったコミュニティサイクルは、既にヨーロッパ各地の多くの都市で採用されている。
最近ではヨーロッパだけでなく、中国、カナダ、南米等にも広がっているようだ。
まずは「ヴェリブ」も一応写真だけは載せておこう。
こちらは、フランスのルーアン。
「ヴェリブ」と同じシステム。
「ヴェリブ」同様、ポートには大きな広告が掲載され、広告料の収入で運営されている。
広告は、ビニールの幕に描かれていて、一定時間ごとに幕が回転し内容が替わる。
フランスのリール
ベルギーの首都、ブリュッセル
「ヴェリブ」と同じようにハンドルには走る時の注意点が描かれている。
コミュニティサイクル運営会社は、フランスのJCドゥコー社と、アメリカのクリア・チャンネル社が2大勢力。どちらも広告会社だ。
どちらの会社かは自転車の形を見ればわかる。
次の写真は、ベルギーのアントワープ。クリア・チャンネルの運営。
「ヴェリブ」はJCドゥコーである。
どうしてもポートごとに自転車の台数に偏りが出るので、トラックで運んで調整する。
次はドイツ、ハンブルク。ドイツ鉄道が運営するレンタサイクル「コール・ア・バイク」の自転車によく似ている。
スウェーデンのストックホルム。
スペインに跳んで、南部アンダルシア地方のコルドバ。
同じくアンダルシア地方のハエン。
ただし、ハエンは坂が多いので、全く使われているのを見なかった。元々置かれている台数も少ない。
アンダルシア地方最大の都市、セビーリャ。
スペインでは、日常生活で自転車を使う人は少ないが、この街は自転車道が比較的整備され、自転車を使う人が多い。コミュニティサイクルもよく使われている。
執筆者
合同会社自転車ライフプロジェクト 代表 藤本芳一
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