自転車保有率世界一 オランダ、フローニンゲン
フローニンゲンはオランダ北部の中心都市、といっても人口19万人ののんびりした街。オランダで2番目に古いと言われるフローニンゲン大学がある学生の多い町だ。その街に自転車が30万台、自転車保有率は世界一と言われる。なお、グローニンゲンとも言われるがオランダ語の発音ではフローニンゲンの方が近い。
1960年代頃はこの街も車に占領され、交通渋滞が日常的だった。1973年、現在は州知事になっている当時26歳のマックス・ファン・デン・ベルグさんが「街をリビングルームに変えよう!」という運動を立ち上げた。中心街から車をシャットアウトしようという運動は、当初は商店街の大反対にあったが、実際に行ってみると逆に売上は20%増大した。そして、50年かけて自転車中心の街を整備してきたのだ。(NHK「地球イチバン・地球でイチバンの自転車の街 オランダ・グローニンゲン」より)
フローニンゲンの街を見ていこう。
中央駅を出ると、まず駐輪場と自転車道がある。右側のオランダらしい赤煉瓦の建物が駅舎。駅の周りには4000台分の駐輪場が確保されている。
駐輪場は半地下式のちょっと凝った構造。2段式のラックが備え付けられている。
街の中心にあるフローニンゲン大学本部。とにかく自転車がたくさん停まっている。
走っているのも自転車ばかり。車がいなくてもみんなきっちり右側通行。
駅に向かって自転車通勤する人々。自転車横断帯もきっちり左右分かれている。
街の少し郊外にて。直進する自転車は車の前で信号待ち。自転車の右折(日本の左折にあたる)レーンもある。
郊外の公園の中にも自転車道。日曜日だったのでたくさんの人がサイクリングを楽しんでいた。
執筆者
合同会社自転車ライフプロジェクト 代表 藤本芳一
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