とにかく走りやすい。コペンハーゲンの自転車レーン
コペンハーゲン市内の自転車レーンには次のような標識が立っているところがある。
これはグリーンウェイブと呼ばれ、朝は都心に向かう方向に、夕方は郊外に向かう方向に、通勤用の自転車が時速20kmで走ると信号に引っかからずスムーズに走れるように、信号のタイミングをが制御されている。
日本だと、一般のママチャリは時速12kmで走っていることが多いが、ヨーロッパでは女性でも、やや高齢の方でも時速20kmくらいで走っている。
前回お見せしたコペンハーゲンのサイクリングマップをもう一度見てみよう。
前回説明したピンクやオレンジ以外に緑の線があることがわかる。
これはグリーンサイクルルートと呼ばれる自転車専用道だ。
走ってみると写真のように公園の中を抜けていく。横に歩道もあって歩行者ともきっちり分けられている。
幹線道路と交わる所は専用の橋が架けられている。
交差点には安全のため、自転車のスピードを強制的に落とさせるようにハンプ(路面の出っ張り)が設けられている。
コペンハーゲンの自転車レーン、自転車道は広くて幹線道路にはほぼ必ず設けられているので安心感があって非常に走りやすい。本当に自転車を使う人の立場に立って作られていることがわかる。そして自転車で走ることが歓迎されているというのを身に染みて感じることができる。
市役所前で次のようなものも見かけた。
ちなみに後ろに小さくアンデルセンの銅像が写っている。
左側は自転車の空気入れ。
右側はすぐ横にある自転車レーンを走った自転車の台数のカウンタだ。
赤い数字が1日の台数。
青い数字が1年間。
そしてこのように書かれている。
「よい旅を そして市内の自転車にありがとう」
執筆者
合同会社自転車ライフプロジェクト 代表 藤本芳一
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